2007年11月15日

Cuisine(s)  Michel Troisgros


銀杏の葉っぱも黄色に色づき、まだ厚手のコートも必要ない東京の秋。
このまま冬にならなければよいのに、と思ってしまいます。

fromages.comのチーズプロモーションを無事に終えて、ちょっとチーズに対する情熱が冷めないころ、MOFチーズ熟成士のエルベ・モンス氏が再び来日し、30年来のご友人でらっしゃるミッシェル・トロワグロさんの東京のレストランで
チーズづくしの一晩限りのディナーを催すというお知らせを家の向かいの KINOKUNIYAさんでゲットしました。これはきっとチーズの神様の思し召しに違いないと確信し、オーバーカロリーな日々も顧みずに早速参加して参りました。
長くエレガントな余韻のボーフォール・エテはヘーゼルナッツオイルとトロンペット・ド・モールとともにナッティな側面が強調されすっかり秋の装い。シャンパーニュ テタンジェブリュット・レゼルヴ と相まって、華やかな幕開けでした。
ドンブ産のグルヌイユ(カエルのもも肉)はオレンジの香りを纏い(トロワグロさんも東京のシェフリオネルさんも柑橘類の使い方がお上手です)、
サン・ガメイというボジョレで作られる小さな山羊のチーズのクロケットとともに登場。シェーブル好きとしてはたまりません。
その後は、バターののようになめらかで驚くほど熟成したブリア・サヴァランやロブルションなど5つのワインとともに至福の時を過ごしました。
ごちそうさまでした!

9月にオープンから一周年を迎えた cuisine(s) Michel Troisgosで久しぶりに再会したミッシェル・トロワグロさんは、
ロアンヌの本店から遠く離れた東京で時を重ねながら成熟する御自身の名前を配したレストランに満足気なご様子でした。

新宿のハイアットリージェンシー東京(旧ホテルセンチュリーハイアット)にあるレストランは1階という立地を生かし、自然光と木々のうつろいを窓越しに楽しめる、静かでゆったりとしたナチュラルな雰囲気のフレンチレストランです。
新宿とはいえ武蔵野の面影を感じられるところが好きです。ミッシェルさんもそんなレストランからの眺めにロアンヌを思い出すことでしょう。