2007年11月22日

Enthousiasme gastronomique à Tokyo













11月19日 東京国際フォーラムにて


先週から私のまわりはわさわさしていました。というのも今週ミシュランガイド東京版が発売になるからです。
私は「専門料理」の柴田編集長とともに、記者発表(星付きレストランの発表)と記念レセプションに出席させていただきました。
前夜は星の行方、そしてこの日のためだけに来日するという多くの三つ星シェフたちに会える期待でほとんど眠れませんでした。
発表会場で一緒になった山本益博さんとともに席につきました。「一ツ星から、発表?いや3つ星から発表?」どきどきしながら待ちました。
その結果は皆さんもご存じの通り:掲載店150店がすべて星付き、さらに三ツ星が8店もそのうち5店が和食!という驚きの結果でした。こうして星の降り注ぐグルメ都市東京が世界の知るところとなったのです。


三ツ星シェフの一大ショー!

夕方6時すぎ、ここは来日した三ツ星シェフたちの控え室です。あっ、オリビエ・ロランジェが、おっヤニック・アレノ、ギー・サヴォワも、そのとなりはジャン・ジョルジュ、ポール・ボキューズ、ミッシェル・ブラス親子、パスカル・バルボ…まったく夢のような光景です。


マダムピックとも再会しました。そして私の大好きなナパヴァレーの「フレンチランドリー」トーマス・ケラーシェフに再び会ってお話しできたのが感激でした!NYに出店してもナパにいることが多いとのこと、相変わらずとてもおだやか笑顔を称えていました。

レセプション会場には新車の発表会のような真っ赤な大ステージ。そしてレストラン業界の出来事では見たことのない報道陣の数。ナレ編集長がひとりずつ招待三ツ星シェフを、そして東京の三ツ星シェフたちをステージに呼び寄せます。こうして皆さんが新聞でご覧になった写真撮影大会が行われたわけです。















おめでとうの嵐! 

私にとっては8年前から通訳などのお仕事をさせていただいているジョエル・ロブション氏の店舗3つがそれぞれ星を獲得したこと、そしてロブション氏に連れていっていただいた「すきやばし次郎」さんが三ツ星を取られたことが喜びでした。
ロブション氏は特にに世界に先駆けてオープンした六本木の「ラトリエ・ド・ジョエル・ロブション」が二ツ星に輝いたことが、シャトー・レストランの三ツ星にも増して貴重なこととインタビューで答えていました。次郎さんに関してはいつも「本当の料理人とは次郎さんのこと」とずっとおっしゃってましたから、それはもう人ごとではないくらいの喜びようでした。「米と魚、極シンプルな材料から偉大な料理が誕生する。」

●●● une pause


大変な仕事

ミシュランガイドが東京版を出す、と聞いたのは数年前でした。はっきり私は無理と思いました。 Mission Impossibleです。店の数、カテゴリーの多さは他の都市と比べものになりませんから。しかしニューヨークやパリなどと食べ比べると東京がどれほど美味しいお店が多いか自分でも納得するので、ミシュランがアジアで最初に東京を選んだ意味は大きいと思います。150軒では東京の食の奥深さは知り得ませんね。来年はもっと分厚くなっていることを心から期待します。ミシュランはとても大変な仕事に着手しました。そしてその仕事は始まったばかりです。