2008年1月3日
MEILLEURS VOEUX !
謹んで新年のお慶びを申し上げます。
2007年は本当にたくさんの皆さまに支えられ、いろいろな出会いに恵まれた一年でした。本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
2008という数字は足すと十、
そしてどこにも角がない丸みを帯びた数字の並び。
8は横にすると無限大です。
とてもよい一年になりそうな予感です。
東京は去年の元旦同様すばらしいお天気に恵まれて、テラスの屋根に上り初日の出を仰ぎました。
力強い初日の出を見ると勇気が湧いてきますね。
お正月のたのしみ
海外やホテルで元旦を迎えられる方、車や新幹線、飛行機で帰省される方、様々なお正月の過ごし方があると思いますが、
私は東京生まれのため毎年どこへも移動せず、もっぱら大晦日は大掃除、元旦は家族とおせち、年賀状の束を楽しみにポストを覗き、みかんを食べながら一枚ずつ拝見するというのが恒例です。
今年は母の作る黒豆の他に、京都から届いたすぐき、友人のお母様手作りの錦卵、山口宇部のかまぼこなどを三賀日はこまごまつまみながら、岡山の女性の杜氏さんが丹誠込めて作った大吟醸をお屠蘇(とそ)代わりにいただきました。私は和のしつらえには経験も自信もないので、洋食器を使いますが、ひとつづつ意味を考えながらおせちを盛り付けるのはとても楽しいです。
フランスでは、大晦日をレヴェイヨンと呼んで、たいていは仲のよい友だちと街に繰り出し、カウントダウンと同時にシャンパンで乾杯、
あとは朝までにぎやかにパーティーというのが常です。
密やかに家で家族とともに過ごすもうひとつのレヴェイヨン、
12月24日のイヴとは正反対ですね。
日本のお正月はフランスのクリスマスの雰囲気に似ているかもしれません。
今回の大晦日は早々に大掃除を済ませ、
9時から四谷三丁目のフレンチレストラン「スクレ・サレ」
恒例のレヴェイヨン・ディナーに行ってきました。
カウントダウンはシャンパンで乾杯、そして一年に一回しか作らないというシャリオ・ドゥ・デセール(デザートのワゴン)を堪能しました。
苺のタルト、パッションフルーツとマンゴのアントルメ、パリ・ブレスト、ミルクレープ、ガトーショコラ、大きなクレームキャラメル、洋梨のコンポート…
まよわず全部いただきました。
東京のお正月がすばらしいのはいつもは渋滞と喧噪だらけの都心が、SF映画のような静寂さときれいな空気につつまれることです。
レヴェイヨン・ディナーの後に丸の内へ移動して、大好きなミラーボールの下でお茶をしながら、祝宴の余韻を楽しみました。
雲ひとつ無い深い藍色の空にくっきりと輝く三日月、
乾いた冷たい空気にひときわ映えるイルミネーション。
翌朝の美しい初日の出を予感しながら家路につきました。
どうか今年が皆様にとって、おだやかで、幸せにあふれた一年となりますように。
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CREMA