5月上旬のフランスは日本のGW同様、国の祝日が続いています。
バカンスとまでいかないまでも多くの人がfaire le pont、
つまり祝日と祝日の間に「橋」をかけて、
連休をとり、のんびりと過ごします。
夏至が近づくにつれ夜9時ごろまで日が沈まないこの時期、
東京から来た私にはなんか得した気分です。
午後6時でも、
午後3時くらいの日差しで、夕食にはまだ早く、
ひととおり日中の活動も一段落したこの時間をどう過ごすか…?
やはりアペリティフを楽しむしかありません。
5月8日に到着してからというもの、
パリの最高気温は30℃近く、
公園やカフェのテラスでは日光浴を楽しむ人で一杯です。
日差しは強烈なのですが、日本のような湿気が一切ないので気持ちよいです。
こんな気候に誘われて飲みたくなるのがパスティス。
水を注ぐと白く濁るアニス酒、言ってみればアブサンです。
ハッカのような清涼感と独特の甘み。
日本で飲んで一度もおいしいと思ったことはないのですが、
夏にフランスへ行くと必ずと言っていいほどアペリティフは
パスティスになってしまいます。
しかしもともとは労働者階級が愛飲するお酒だそうで、
高級フレンチレストランでは
くれぐれも食前酒にパスティスなど頼まないように、
と教えてもらったことがあります。
それにしても一日は世界中24時間なのに、
なぜ東京にいると余裕がないのか…。
走ってばかり。
そしてパリに来るとなぜカフェでアペリティフ飲む余裕ができるのか、
まったくもって不思議です。