6月3日リニューアル1周年を迎えた新宿伊勢丹のフードフロア、
日本酒のBARカウンターに現れたのは
パリから来日したシェフ、
ドミニク・ブシェ。
8区にある彼自身のレストランの隣に昨年オープンしたWABIサロンでは、独自なスタイルで日本の文化を発信しています。
今回は金沢の酒蔵福光屋さんとの
コラボレーションで誕生した
3つのお酒、ふく、ゆり、さちに
合わせて、ドミニクシェフが考えたプチ・プラ(小さなお料理)、
フォワグラや、帆立貝のカルパッチョ、オマールのジュレなど
フレンチとのマリアージュを楽しんでいただく企画です。
リーデルの大吟醸グラスに注がれた日本酒は、無色透明に近いけれどほんのり黄金色のニュアンス。
グラスを回しながら香りを探すとまぎれもなく日本酒。
遠くから見たらワインを飲んでいるようにしか見えないでしょう。
そしてフォークとナイフでフレンチをいただきながらお酒を飲むとなんかワインを飲んでいるような気になってしまうのです。
「そう、お酒はVIN DE RIZ
(ライスワイン)」
とドミニクシェフは言います。
かつてパリのニセ者日本料理レストランで、頼んでもいないのに最後にプラスチックのおちょこに「SAKE」と言って注がれた液体、中国産の安い焼酎、
これが日本の酒との出会いだったというフランス人が実はすごく多いのです。
そんな誤解を解いて、ワインと同じように食中酒として楽しんでいただこうと
25種類の樽からフレンチにぴったり合う3つのお酒をドミニクシェフは選んだのでした。