2009年11月8日

TOSA, Pays de Ryoma

はじめての高知
NPO「人と地域の研究所」さん主催の「山の幸創造人セミナー」に講師としてお招き頂き、初めて四国の高知を訪れました。最近増えてしまい山から下りてくる鹿たち。その肉を山の幸として捉え、豊富な高知の産物とともに商品化できないか、ということを地域の人と共に考えるセミナーです。
土佐の国、高知といえば坂本龍馬!来年のNHK大河ドラマの主人公でもあります。なんと桂浜の龍馬像の横には矢倉が組まれ、龍馬さんの横顔が間近で見れるようになっているではありませんか。早速登ってみました。太平洋の大海原のその向こうに龍馬さんは何を見つめていたのでしょうか。

ローカルファーストフード
日曜の午前中、市(いち)が立っていると聞いて早速案内していただきました。柚子やしょうが、新鮮な野菜(安い!!)、鯖寿司(大きい!!)、色とりどりのこんにゃく玉、椎の実や“もちきび”(珍しい!!)、豆や雑穀の類、魚の干物、ふかしたてのまんじゅうやお団子など…。全長約2km、出店が軒を連ねる立派な市です。観光客向けというわけではなく、地元の方々がその日の食材の買い出しに来ている様子に、ヨーロッパのマルシェやアメリカのファーマーズマーケットの活気を思い出しました。
なぜマルシェはいつもこんなに気分を高揚させてくれるのでしょう。東京へ買って帰りたい衝動に駆られ、お財布握りしめ走って市を逆行していると、長蛇の列を発見。その列の先には「いも天」の三文字。それはひとことで言えば、さつまいものフリッターでした。形も大きさも様々、そして熱々、ほんのり甘くほくほくのサツマイモとふんわりサクサクの衣のコンビネーションは食べ始めたら止まりません。大人も子供も夢中になるわけです。まさに、ナポリの揚げパンやニースのソッカを思わせる正真正銘のローカルファーストフード。地方に出向かなくては絶対に出会えない宝物です。

まるでアジア
日曜市がようやく終わるあたりに、屋台村らしきものを発見。足を踏み入れてみれば、日曜もお昼前だというのに、ご覧のようにものすごいにぎわい!藁から燃え上がる炎が鰹をなめるようにあぶっています。寿司、天ぷら、ラーメンに餃子…。感じるのは日本というより、東南アジアの熱気。これが高知の普通の日曜の光景なんですね。びっくりです。高知は元気です。

山の幸創造人セミナー」の皆さんと、鹿の話に花を咲かせながら、美味しいお酒と皿鉢料理を楽しみました。二次会はこんなおしゃれな灯籠が看板のお蔵を改装したワインバーへ。東京とは違うゆったりとした時間の流れ…。